M&A仲介業界の離職率

M&A業界は激務といったイメージがあり、離職率も高いのではないかと思われますが、他の業界に比べるとそこまで高い離職率ではありません。ここでは、M&A仲介業界における離職率について紹介しています。

M&A仲介業界の離職率について

離職率よりも転職率の方が高い

一般的に大手のM&A仲介会社のプロジェクトでは規模が大きくなりがちなことからも、残業が増えやすい傾向にあります。ただ、一般企業と比べても極端に激務でブラック企業すれすれといったわけではありません。しかも、近年ではリモートワークの導入や働き方改革などから、ライフワークバランスを考慮されている企業が多く見られます。

抱えている案件の規模や件数によって残業や激務になりがちですが、それでも転職先として高い人気があり、離職率は他の業界に比べて高いわけでもありません。M&A仲介会社では、激務であることを考慮しても年収の高さややりがい、キャリアアップといった魅力が勝り、離職率よりも転職率の方が高くなっています。

キャリアアップによる転職が多い

M&A業界では、勤続年数3～5年ほどで次のキャリアに進む傾向がみられます。しかも、さまざまな会社の役員たちと一緒に仕事をすることが多いことからも、企業からの引き抜きによるキャリアパスが多数。ファンドやコンサルティング会社、事業会社などからスカウトが来るのも珍しくありません。

M&A仲介業界の離職率が低い理由とは？

年収が高い

M&A業界において転職率が高い大きな理由は、年収の高さです。大手のM&A仲介会社であれば年収1,000万円以上も目指せますし、多くのM&A会社でインセンティブを採用しているので、成果を出せば出すほど高い報酬が得られます。また、M&A業界は実力主義な世界でもあるため、入社したばかりの若手や中途入社に関わらず、成果次第でスピード出世が可能。頑張りが数字として評価されるので、多少の激務でもやる気が損なわれにくく、離職率が低い理由の一つになっています。　

やりがいがある

M&Aの仕事は、買いたい人と売りたい人の間に立ち、その仲を取り持つことです。クライアントが最大限の利益を得られるように尽力し、良い結果が得られれば達成感がありますし、クライアントから感謝されるのも嬉しいもの。人の役に立っているという感覚がやりがいにもつながり、モチベーションになります。

M&A仲介業界の離職理由とは？

転職理由と離職理由は紙一重

離職率が高くないとはいえ、離職する人は一定数います。その理由としては、業務量の多さと長時間労働、成果主義へのプレッシャーが挙げられます。M&A仲介会社は得られる報酬は大きいですが、それなりに業務は大変です。成果を出さないと厳しい業界であるだけに、タフなメンタルが必要な業種とも言えます。

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