M&A仲介会社の種類

売り手と買い手の間に立って取引を成功させるM&A仲介会社には、特徴に応じて業界特化型や地域特化型などに分けられます。ここでは、M&A仲介会社における業界特化型や地域特化型の特性について紹介しています。

業界特化型とは？

業界特化型とは、ITや製造業、不動産、医療など特定の業界に特化したM&A仲介会社です。専門とする業界の知識や業界に関する法改正動向、ノウハウに長け、ニーズを深く理解した支援を提供しています。独自の業界ネットワークを持っている事も多く、案件情報や候補先の選定の精度も業界非特化型に比べて高いです。

ただ、業界特化型のM&A仲介会社への就職では、希望するM&A仲介会社が専門にしている分野に詳しい、就業経験があるなど、ある程度の専門スキルが求められます。また、主要な全業種それぞれに特化しているわけではなく、M&Aのニーズが高い業種ほど多くあります。

業界非特化型もある

業界非特化型は業界特化型とは異なり、特定の業界に絞らない幅広い業界・業種でのM&A案件に対応しているM&A仲介会社をいいます。対応できるネットワークが広く、業界をまたいだマッチングも可能。近年では市場の規模が縮小したことから異業種に参入する企業も多くみられます。そうしたことからも、業界非特化型のM&A仲介では、既存の枠にとらわれない譲渡企業の選択ができるといったメリットがあります。

そのため、業界非特化型に就職するのであれば、多岐にわたる業界・業種に対応できる知識やノウハウが必要であり、必要があれば自ら積極的に学んでいく姿勢も求められます。

地域特化型とは？

地域特化型とはその名の通り、特定の地域に特化したM&A仲介会社です。特定のエリア、地元企業に精通したアドバイザーが地域に特化したサービスを提供し、マニアックな地域の企業情報を活かしたマッチングなども可能にしています。とはいえ、必ずしも地域内だけの対応になるのではなく、地域企業と海外企業のマッチングなど、海外市場への進出を考える企業のサポートをおこなっているところもあります。

地域特化型でのM&A仲介は、地域における事業の継続を後押しするものとして、地域企業の成長と地域経済の発展の促進など、地域貢献度も高い仕事ができます。そのため、地域特化型のM&A仲介会社で働く場合は、対応エリアに精通している事が必要。地域企業の経営者や投資家情報、地方自治体との連携などにも対応できるスキルが求められます。

逆に全国対応のM&A仲介会社では、幅広いエリア間での売却・買収が可能にしており、県を超えた取引も可能です。

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